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「足りない気がして」次々と買い足していた頃
美容にお金をかけすぎていた頃を振り返ると、そこにはいつも「何かが足りない気がする」という感覚がありました。今使っているものに大きな不満があるわけではないのに、新しい商品や話題の方法を見つけるたびに、試さずにはいられなかったのです。それは期待というより、不安に近い気持ちだったのかもしれません。
当時は、美容に関する情報に触れる時間も多く、比較することが当たり前になっていました。あの人はこれを使っている、次はこれが流行っている、もっと良いものがあるかもしれない。そうした情報を重ねるほど、今の自分の選択が心もとなく感じられ、買い足すことで安心しようとしていたように思います。
「備えておく」感覚が増えていった
ひとつ買えば落ち着く、ということはあまりありませんでした。むしろ、使い切る前から次の候補を探し始め、棚には常に複数のアイテムが並んでいました。万が一合わなかったら困るから、別の選択肢も用意しておきたい。そんな気持ちが、「備えておく」という形で表れていたのだと思います。
結果として、使い切れないまま時間が経つものも増えました。それでも無駄にしている感覚より、「持っているから大丈夫」という安心感のほうが勝っていたように感じます。美容は自分のためのもののはずなのに、いつの間にか不安を埋めるための行動になっていました。
金額よりも気持ちが先に動いていた
振り返ってみると、その頃の買い物は、金額の大小が判断基準ではありませんでした。安くても高くても、「今の自分に必要そうか」「置いていかれないか」という感覚で選んでいたように思います。だからこそ、使うたびに満足感が得られるわけでもなく、次の選択肢を探す流れが止まりませんでした。
美容にお金をかけていた、というよりも、安心するために支払っていたと言ったほうが近いかもしれません。その状態では、いくら選択肢を増やしても、気持ちが落ち着くことはありませんでした。足りないと感じる原因が、実は物ではなかったことに、この頃はまだ気づいていなかったのだと思います。
こうした積み重ねが、後になって今の考え方と比べる土台になりました。お金をかけていた過去があるからこそ、今の距離感に気づけたのかもしれません。当時の自分を否定する気持ちはなく、ただ、そういう時期だったのだと静かに受け止めています。
使っているのに、満たされなかった感覚

たくさんの美容アイテムを持っていたにもかかわらず、当時の私は不思議と満たされていませんでした。棚には選択肢が揃っていて、その日の気分や状態に合わせて選べるはずなのに、「これで十分」と思える瞬間がほとんどなかったのです。使っている最中でさえ、次に何を試そうかと考えている自分がいました。
それぞれのアイテムに対して、不満があったわけではありません。使い心地に納得しているものもありましたし、気に入っていたものも確かにありました。それでも、心のどこかで「まだ何か足りない」「もっと合うものがあるかもしれない」という感覚が消えず、満足感が長く続かなかったのです。
「使っている時間」と「考えている時間」のずれ
今思えば、美容そのものを楽しむ時間よりも、選ぶことや比較することに頭を使っていたように感じます。実際に肌に触れている時間より、情報を集めたり、口コミを読んだりする時間のほうが長くなっていました。使っている最中も、効果を感じ取ろうと意識しすぎて、落ち着いて向き合えていなかった気がします。
その状態では、どんなに数を揃えても、気持ちが満たされにくいのは当然だったのかもしれません。美容の時間が、整えるためのひとときではなく、「確認」や「評価」の場になっていたからです。リラックスする余白がなく、常に次を意識していました。
満足できなかった理由に気づけなかった頃
当時は、満たされない理由を「選び方が悪い」「まだ出会えていないから」と外に求めていました。だからこそ、選択肢を増やすことで解決しようとしていたのです。しかし実際には、足りなかったのは新しいものではなく、安心して立ち止まる感覚だったように思います。
何かを使って「これでいい」と思えるためには、自分の中に基準が必要です。その基準が揺らいでいると、どれだけ揃えても気持ちは落ち着きませんでした。あの頃の私は、美容を通して自分を整えたいと思いながら、同時に不安を増やしていたのかもしれません。
使っているのに満たされないという感覚は、後になって振り返ると大切なサインだったと感じます。それは、今のやり方が自分に合っていないことを静かに知らせてくれていたのだと思います。その違和感があったからこそ、少しずつ距離の取り方を見直すきっかけになりました。
この時期を経て、ようやく「たくさん持つこと」と「満たされること」は必ずしも一致しないと実感できたように思います。その気づきが、次の変化につながっていきました。
お金をかけない選択が増えていった理由
少しずつ美容に対する距離感が変わり始めたのは、「もう増やさなくてもいいのかもしれない」と感じる瞬間が増えたからでした。きっかけは大きな出来事ではなく、むしろ小さな違和感の積み重ねだったように思います。これ以上選択肢を増やしても、安心感はあまり変わらない。その感覚が、はっきりと言葉になり始めました。
以前は、新しいものを買うことが前向きな行動だと思っていました。変化を取り入れることが、自分を大切にしている証のように感じていたのです。でも、次第に「今あるものとどう向き合うか」を考える時間のほうが、心が落ち着くことに気づきました。買い足す前に、手元にあるものを丁寧に使ってみる。その選択が、思っていた以上に気持ちを軽くしてくれました。

減らしてみて見えてきたもの
意識的に買う頻度を下げてみると、意外にも困ることはありませんでした。むしろ、何を使うかで迷う時間が減り、日々の流れがシンプルになっていきました。選択肢が少ないことで、ひとつひとつの行為に集中しやすくなったように感じます。
この頃から、「足す」よりも「減らす」ことで整う感覚を覚えました。新しいものを迎え入れなくても、今の状態を保つことはできる。その事実を体感できたことで、お金をかけることが必須ではないと、自然に思えるようになりました。
安心の拠り所が変わっていった
以前は、美容にお金を使うことで安心しようとしていましたが、その役割が少しずつ別のものに移っていきました。たとえば、生活のリズムを整えることや、無理をしない時間配分を意識すること。そうした要素のほうが、気持ちの安定につながると感じるようになったのです。
すると、美容にかけるお金の優先順位も変わっていきました。「必要だから使う」のではなく、「今の自分に合っているから選ぶ」という基準が少しずつ育っていったように思います。その結果として、自然と出費が落ち着いていきました。
お金をかけない選択が増えたのは、我慢をしたからではありません。むしろ、無理に満たそうとしなくなった結果でした。何かを足さなくても、自分はすでに十分やれている。そう思えるようになったことで、美容との付き合い方も穏やかなものに変わっていきました。
この変化は、派手さはありませんが、今の自分にとってはとても大切な転換点だったと感じています。選ばないという選択肢を持てたことで、ようやく自分のペースが見えてきたのかもしれません。
今は「どれだけ使うか」より「どう付き合うか」
今の私にとって、美容は以前ほど特別な存在ではありません。けれど、それは関心が薄れたという意味ではなく、生活の中に静かに溶け込んだ結果だと感じています。お金をどれだけかけているかを基準にするのではなく、どんな気持ちで向き合えているかのほうが、ずっと大切になりました。
以前は、美容に使う金額がそのまま「自分を大切にしている度合い」のように思えていました。多く使っていれば安心でき、減らすことは手を抜くことのように感じていたのです。でも今は、その考え方が少しずつほどけています。必要以上に背伸びをしなくても、自分を雑に扱っているわけではないと、ようやく思えるようになりました。
選択の軸が外ではなく内に戻った
今の判断基準は、とてもシンプルです。周りがどうしているかよりも、今の自分が無理なく続けられるかどうか。以前は外からの情報を頼りに選んでいましたが、今は自分の感覚を優先する場面が増えました。そうすると、不思議と迷いが少なくなります。
たくさんの選択肢の中から選び続けていた頃は、「間違えたくない」という気持ちが常にありました。今は、少し合わなくてもまた調整すればいい、という余白を持てています。その柔らかさが、美容を長く続けられる理由になっている気がします。
続いていること自体が答えになっている
お金をかけすぎていた頃は、「これで合っているのか」という不安が常にありました。一方で今は、大きな手応えや劇的な変化を求めることは少なくなっています。それでも、特別な気合いがなくても続いている。その事実が、今の距離感が自分に合っている証のように感じられます。
美容に限らず、続いていることは、意識しすぎていない証拠でもあります。無理なく生活の中に組み込まれているからこそ、途切れにくい。その感覚を知ってからは、「もっと頑張らなきゃ」と思うことが減りました。
お金をかけていた過去があったからこそ、今の考え方にたどり着けたのだと思います。どちらが正しいという話ではなく、その時々で必要な関わり方が違っていただけです。今は、使う金額よりも、心が疲れていないかを確かめながら、美容と付き合っていきたいと感じています。

これから先も、考え方が変わることはあるかもしれません。ただ、どんな選択をするときも、自分のペースを見失わないこと。その一点だけは、大切にしていきたいと思います。

